内分泌内科
脳下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎など、ホルモン*を産生する内分泌臓器が障害されることによって、ホルモンの分泌異常が起こる疾患(内分泌疾患)を診療する科が内分泌内科です。
内分泌疾患と一口に言っても、どの臓器の障害なのか、分泌が多いか少ないか、などによって症状は異なってきます。
内分泌疾患は、心臓病や糖尿病、更年期障害、うつ病など、別の病気と間違われることも少なくありません。そのため、内分泌系の疾患でないかどうかを確認するために、一度は専門の検査をお受けになるよう、お勧めいたします。
*ホルモン:体の様々な働きを調節している化学物質で、脳下垂体や甲状腺、副腎などの内分泌腺でつくられます。ホルモンは、体の内外で環境変化が生じても、体の働きを常に同じような状態に保つ役割を果たしています。ホルモンは、多過ぎても少な過ぎても、体内の恒常性が損なわれるため、いろいろな症状・疾患を引き起こしてきます。
●内分泌内科で扱う主な疾患
- 甲状腺疾患(バセドウ病、橋本病、プランマー病、甲状腺腫瘍など)
- 脳下垂体疾患(下垂体機能低下症、先端巨大症、プロラクチノーマなど)
- 副腎疾患(原発性アルドステロン症、アジソン病、褐色細胞種など)
- 内分泌性高血圧
●こんな症状はご相談ください
- 首に腫れがある
- 安静にしているのに、心臓がドキドキする
- 手指が細かく震える
- 暑がりになり、水をよく飲み、汗をたくさんかく
- よく食べているのに痩せてきた
- イライラしやすくなった、落ち着きがなくなった
- 体が冷え、寒がりになった
- 肌が乾燥し、カサカサする
- 体が重く、だるさを感じる
- 食欲が無いのに太ってきた
- 朝起きた時に、顔や手がむくんでいる
- 便秘をしやすくなった
- 昼間も眠く、居眠りをするようになった
- 脈がゆっくり、静かになった
- 月経不順になった